千歌「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
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49:名無しNIPPER
2017/10/16(月) 00:09:52.74 ID:Lu5/OMe/0

私はそんな梨子ちゃんを見ていたくなくて、話題を変えようとした。

千歌「でも、それならおかしいよ。梨子ちゃんが『もしも玉』を投げたなら、そのとき梨子ちゃんの願いが叶ってたはずでしょ?」

梨子「ううん、きっとそうじゃなかった」

私の言葉を、梨子ちゃんはあっさりと否定した。

千歌「なんで……」

梨子「なんでだろうね。私が投げても叶わなくって、千歌ちゃんなら叶えられた理由。それってね、千歌ちゃんが強かったからだって思うの」

千歌「……?」

梨子「もし私が『もしも玉』の力を使えたら、きっと何度でもやり直して自分に都合のいい世界を作り続けちゃうんだと思う。私のせいで誰かが傷ついたりしても、構わずに」

千歌「そんなこと……」

梨子「だから、千歌ちゃんには最後まで感謝しっぱなしだね。私もようやく現実に向き合う勇気が持てそう」

千歌「!」

梨子ちゃんは小さく息を吸い込んで、言った。

梨子「私行くね。今までありがとう、千歌ちゃん」



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