2:名無しNIPPER
2017/10/13(金) 01:49:18.76 ID:Wf/WO6WqO
男「うん。そうだね」
【──今から一年前のこと、日本で大地震が起こった。】
【街をみっつ陥没させるほどの大規模な災害範囲。】
【周辺地域は壊滅状態。無論、この学園も被害を被った。】
委員長「ぎゃー! また地割れにこんな雑草が生えて! 掃除したのに!」ギニャー
男「どんどん生えてくるよ。餌に困らなくていいけどね」
【多くの人が死んだ。多くの建物が壊れた。多くの未来が潰えた。】
【──かに、思われた。】
委員長「あぁもう…ほとんど…」
委員長「生徒どころか教師だって、余震を怖がって学園から居なくなっちゃうし…」グスン
男「もう一年前の話なのにね。それに震源だった街から、この学園はだいぶ離れてるのに」
委員長「でも、最近もけっこう揺れたよ? 昨日の夜とか……」
男「気づかなかった」
委員長「…多分、震度四弱ぐらいあったと思うケド…」ぐぬぬ
男「知らなかった」
男(実際、そこまで興味がない。人は居なくなったけれど、居なくなっただけだ)
【そう、今も一年前も誰ひとりとして死にはしなかった。】
【世界で最大観測の震度を叩き出した、あの日。】
【災害に巻き込まれた命あるもの全てが死ななかった。】
【──我々は数百年という時を超え、やっと、神という存在を認識したのだろう。】
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