56:名無しNIPPER[saga]
2017/10/22(日) 21:23:41.24 ID:7JPgH1JlO
ちゅんちゅんっ……ちゅんっ……
梓(ん……もう、朝五時……起きなきゃ……)
ごそ……
梓「ふぁぁぁぁ」
みほ「──スゥ……スゥ……」
梓「……」
梓(先輩、まだ怒ってるかなぁ……)
梓(──)
梓(私は昨日、おそらく──ううん、間違いなく、世界でだれも見たことのないものを見たのだと思う)
梓(……つまり──)
梓(先輩のおしりの穴から、先輩のおならが噴き出す、そのまさに瞬間を──)
梓(……)
梓「人間の身体って、すごいなぁ……」
梓(──今でも、目に焼き付いている)
梓(振動──そう、いくつものヒダ達の微細な振動の輪舞──)
梓(なぜ、おならはあんな音をたてるのか。子供のころかずっと不思議だった。だけど──その過程と全機構を、私は目の当たりにした)
梓(と同時に、いやだいやだと懇願する先輩の声もまた、耳に残ってる……)
梓(……。)
梓(私はどうかしてたんだと思う)
梓(もっとも、私と先輩の関係そのものがそもそもどうかしていたのかもしれない)
梓(とにかく、私はすっかり、のぼせて、頭がおかしくなり──あの一時、私は先輩の全部を、自分のものにできたように勘違いをしていた)
梓(先輩の命も、心も、そして──尊厳までも)
梓(結果──先輩は激怒した)
梓「当然だよ……」
梓(見たこともないくらいに怒り狂って、私に同じことをして報復をした)
梓(つまりは──私をすっぽんぽんにし、私をベッドに腹ぶせの四つん這いにさせて、それから、私がオナラをするまで──私のおしりをがっちり放してくれなかった──)
梓(……。)
梓(私、すごいこと先輩にしちゃったし、させられちゃったんだぁ……)
梓(……その後の勉強の、空気が重い事重い事……)
梓(はぁ……お詫びに、飛び切り美味しい朝ごはんをつくります──ゴメンね、先輩……)
──────────。
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