51:名無しNIPPER[saga]
2017/10/22(日) 21:18:04.63 ID:7JPgH1JlO
みほ「梓ちゃん……梓ちゃんはすごいね。うん、私なんかよりもずっとずっとお姉さんだよ」
梓(──じゃあ、私の事をお姉ちゃん呼んでくれますか──?)
梓(……はは)
梓(……うん、そうじゃ、ないんだよね。先輩のお姉さんはまほさん一人。それは絶対に、変えられないんだ)
梓(……はぁ〜あ)
梓(それだけの事に気付くのに──一年以上もかかっちゃったんだなぁ……)
梓(せめて、その時間は無駄じゃなかった、って思いたい。私は今、ここにこうして──いる、だから、無駄じゃない……って)
とた、とた、とた
梓「しつれいしまぁーす、荷物、ここに置かせてもらいますね」
みほ「うん
みほ「……えっとじゃあ──私のおしり、見る?」
梓「……」
梓「……えっ!?」
梓(も、──もう!?)
みほ「うん。さっき、お風呂に入って体だけは洗ったの──だから、すぐのほうが、梓ちゃんにもいいかなって……」
梓「も……もっと、時間が遅くなってからかと……思ってました」
梓(まだ、外も明るいのに……)
みほ「でも……この後梓ちゃんにおしりを見せるんだって、そう思うと、なんだか勉強にも集中できなそうで」
梓「な、なるほど……」
梓(……っ)
梓「わかりましたっ、じゃ、じゃあ……っ」
みほ「ん……」
杏(先輩は小さくうなずくと──部屋の奥のカーテンを閉めに歩いていく──)
梓(私は、先輩のその細い背中とほっとぱんつのおしりがリズムよく形を変えるのを見つめながら──たかまる鼓動に戸惑いつつ……)
梓(あぁ、人生はこんなものなんだろうなぁと、分かったようなことを考える)
梓(いつだって、覚悟を決める瞬間は唐突にやってくるんだ)
梓(敵の奇襲、味方のピンチ、そして絶好の逆転チャンス──それらはみんな、こっちの気持ちなんて考えてはくれない、何の前触れもなく、唐突に、その瞬間は訪れるんだ──)
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