57:名無しNIPPER[saga]
2017/11/02(木) 15:14:52.74 ID:0m5tXs/U0
〜30日目〜
「アオ」
「ピピィ」
知性の高いアオ達は、呼べば反応するくらいには慣れてくれた。
ただ、これは言葉の意味を理解して反応している訳ではないようだ。
ここ数日の経験で「この音がすると自分が呼ばれている」と感じているにしか過ぎない。
恐らく、ヒトの言葉を正確に理解させる為には、もっともっと沢山の時間が必要になるだろう。
となると、期待できるのは他のスライム達とは違う能力を持つ個体。
「クロ」
「……」
「クロ?」
「……」
「今日も返事は無し、と」
「……」
おかしいな、ヒトの心を読めるはずなんだけど。
どうしてか反応がない。
私が前に叱ったことを、気にしてるのだろうか。
「クロ、今は私の心を読んでもいいよ」
「返事して?ほら」
無反応。
蹲ったまま、ピクりともしない。
あのゴボゴボ音さえも出さない。
「ううん、他の子達と比べて、知性の発達が遅いのかな」
「まあ、生物なんだから能力の劣った個体が出るのは、仕方ないよね」
「もう少し、根気良く対応してあげないと駄目なのかも」
クロが、蹲ったままクルリと私のほうを向いた。
何か機嫌が悪そうな態度……な気がする。
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