47:名無しNIPPER[saga]
2017/11/02(木) 12:06:58.20 ID:0m5tXs/U0
「アンタ、狩人さんの娘?ずいぶん細いのね」
「水くらいなら、あげるわよ、汲んできてあげよっか?」
「ねえ、聞こえてるの?返事くらいしたら?」
「……ごめんなさい、もしかして、あんまり言葉が喋れないの?私の言ってること、判る?」
矢継ぎ早に、質問が来る。
私は答えようとするけど、口の中が乾燥して声が出せない。
彼女は暫く私を眺めていたが、そのうちプイと顔を逸らして、何処かへ行ってしまった。
「……」
何だか残念な気持ちになる。
居心地が悪い。
帰りたい。
森に帰りたい。
蹲って、両親の用事が終わるのを待つ。
背後から、再び足音が聞こえた。
今度はちゃんと認識できる。
さっき去っていった少女と、同じ足音だ。
声をかけられても、今度は驚かない。
「はい、水を持ってきてあげたわよ」
振り返ると、そこに。
ゴボゴボゴボゴボ
黒い何かが立っていて。
私を覗き込んでいた。
そこで私は夢から覚めた。
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