狩人「スライムの巣に落ちた時の話」
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32:名無しNIPPER[saga]
2017/10/28(土) 17:16:04.74 ID:FLbrBElf0
〜18日目〜


体調が回復してから気になっていたことがある。

ここ数日、朝、目が覚めると魚が置いてあるのだ。

例の目の無い半透明な魚だ。


水溜りから、跳ねてここまで来たのだろうか。


いやいやいや、そんな都合が良い偶然は無い。

もしかしたら一度だけならば有り得るのかもしれない。

けど、二度三度となると……。



そんな事を考えている間に、「犯人」が水溜りからザバンと浮上してきた。

答えを先に行ってしまうと、青いスライムだ。

青いスライムが、体内に複数の魚を捕らえた状態で、水から上がってきたのだ。



青いスライムはプルプルと体を震わせて、水を切った。

半液体状のスライムでも、水浸しなのは嫌なのかな。

そんなどうでもいい疑問を抱いてると、青いスライムは私の前に魚を置いてくれた。



「……ええと、くれるの?」



ピピィ、と青いスライムが鳴く。

うんうん、なるほど。

判った。


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