216:名無しNIPPER[saga]
2017/11/19(日) 04:30:53.00 ID:VhB1aNzu0
連中が弓で射出したのは、木や岩ではなかったのだ。
では、何を撃ちだしてきたのか。
それは……。
「ううん、そう言えば、前に貴女から酷い事をされた記憶がある気がします」
「まあ、けど、そんな事はどうでもいいですよね」
「私にとっては、お母さんが、あんな事になっちゃったことが」
「一番辛い思い出ですし」
「それ以外は、本当に」
腹部に空いた穴から這い出した黒いスライムは、私の頭に手を当てて、こう呟いた。
「どうでもいいです」
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