190:名無しNIPPER[saga]
2017/11/17(金) 11:32:20.14 ID:gbcG53qB0
アイツの声を聞いたケモノの牙が、私の首に食い込む。
「くひゅ」
自分でも意識しない奇妙な声が出る。
噛み千切られた箇所が、とても熱い。
死ぬのは、嫌だ。
けど、怖くはない。
だって、それは当たり前の事なのだ。
ずっと、ずっとそうだったのだ。
古い時代。
原初の狩人が居た時代から。
どんな優秀な狩人であろうと。
どんな技術を持つ狩人であろうと。
どんな最先端の狩人であろうと。
狩人である限り、絶対に覆せない事柄がある。
『最後は、狩るべくケモノに食い殺されて、終わる』
父もそうだった。
母もそうだった。
だから、私がそうなるのも。
当たり前のことだ。
それが、私が最初に狩人として教わった事。
事実、私は十数秒後に息絶える。
その僅かな間に、私は夢を見た。
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