160:名無しNIPPER[saga]
2017/11/15(水) 15:48:50.04 ID:io/ozYfw0
そのまま速度を緩めず疾走する。
獲物たちも、離れずに追跡してくる。
獲物の姿は視認出来ない、つまり私の死角。
獲物の匂いは確認できない、つまり風下。
獲物の移動音は鈍い、つまり音が出にくい経路。
周辺地形は湿地に差し掛かる。
獲物が選択できる移動経路は極端に少なくなる。
ここであれば、どの場所に足を掛けて移動しているのか、容易に予想がつく。
一歩進む間に、私は四本の矢を放った。
二歩進む間に、その矢は獲物達が通ると予想される地点に、落下する。
三歩進む間に、獲物に矢が食い込んだ。
一匹目、命中。
二匹目、命中。
三匹目、命中。
四匹目……弾かれた?
硬い殻に覆われた動物だろうか。
その割には、他の三体はあっさりと倒れた。
複数の種族の動物が群れになっている?
まあ、例が無いわけじゃないけど。
……。
……。
……。
このままだと、村まで着いてきちゃうか。
よし、ここで仕留めよう。
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