121:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 15:32:43.82 ID:xKrYj/gN0
歌が終わった時、満足感があった。
ミドリは何も言わないけど、きっと同じ気持ちなんだと思う。
共鳴として、それが感じられる。
「ミドリは、どうやってさっきの音を出していたの?」
「まるで、楽器みたいだったけど」
ミドリは私を見て、次に自分の髪を見た。
髪といってもスライムの身体が変形して作られたものだ。
どちらかというと、陶器のような滑らかさがある。
その髪には、小さな穴がいくつも開いていた。
「そっか、空気がこの小さな穴を通るときに、音が出るのか」
笛と同じ仕組みなのだろう。
最も、大きさと穴の数から考えると、ミドリの髪の方がもっと複雑なんだろうけど。
もしかしたら、ミドリが喋らないのは、この仕組みが関係しているのかも。
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