108:名無しNIPPER[saga]
2017/11/11(土) 11:07:29.14 ID:xKrYj/gN0
クロの冷たい手が私の身体に触れる。
肌の上を軟体の何かが這うような感触。
まるで複数の指で触られているかのような。
「クロ、止めて」
「遠慮しなくても大丈夫です、怖くないですから、痛くしませんから」
うん、聞こえていないなコレ。
私はそのまま押し倒された。
グチュリ、と私の上にクロの身体が乗って来る。
手足は既に拘束されており、逃げられそうにない。
仮に手が使えたとしても……悪意が感じられないクロを傷つけるのは躊躇しただろうけど。
半ば諦めていた私の視界を、青い何かが横切る。
それと同時に、ザプンっと音がしてクロの上半身が消し飛んだ。
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