37:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 03:21:18.51 ID:2O49l66V0
俺と肇は、魚をゆっくりと手繰り寄せる。
「いつも、これまでも二人でなら出来たんです。なんだって」
それはだいぶ近づいたと思いきや、すぐさま逃げようと走る。
追いつこうとしても、なかなか近づいてこない。
それでも、負けじと、諦めなければ見えてくるのだ。
水面から飛び出た大きな魚影。
伸ばした、しなる竿。水しぶきの煌めきは白く、あの日夢見たサイリウムのようで。
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