29:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 03:10:15.45 ID:2O49l66V0
しばらく、俺の竿には当たりもなく。
三十分ほど投げては巻き、投げては巻きを繰り返している。
一方肇の竿には何度か当たりがあったらしく、合わせを入れては首を傾げていた。
「移動する?」
ルアーを巻き取って、俺はそう尋ねた。
「いえ、もう少し、あと少しでわかりそうなんです……」
「そう言うと思ったよ」
この娘っ子は頑固ものなのである。そりゃそうだよね、と俺が投げようとしたとき、ククンと肇の竿が揺れた。
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