22:名無しNIPPER[saga]
2017/10/10(火) 02:59:19.07 ID:2O49l66V0
釣り場に着くまで一時間くらい、俺はスマートフォンをスピーカーに繋いで、ごく小さな音でフィッシュマンズなどを聴いた。
肇の静かな寝息を邪魔することのないように、ごく静かな音量で。
肇のレコーディングにほとんど携われなかったのが少しだけ心残りだった。
彼女はきっと……と、アイデアばかりが膨らんで、それを実現する前に、気分がぽしょりとしぼんでしまう。
今回のデビュー、俺は彼女の力になれた気がしていなかった。
彼女はいずれ認められると確信があった。なかなか会わなかったのは自らの力不足を認めたくなかっただけかもしれない。
コーヒーの蓋を開ける。これも腑に落ちる日が来るのだろうか。
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