二宮飛鳥「甘く切なく、穏やかに愛おしく」
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8: ◆C2VTzcV58A[saga]
2017/10/08(日) 06:41:05.33 ID:2Zc/gzyFO
飛鳥「実を言うとね。キミに味見をしてもらいたかった理由は、もうふたつあるんだ」

P「ふたつ?」

飛鳥「当ててみる?」

P「うーん、難しいな……俺なら仮にパンケーキがとんでもない失敗作でも大丈夫だと思ったとか?」

飛鳥「キミ、ボクがそういうことを考える人間だと思っているのかい」ジトー

P「ごめんごめん、冗談だ。ちょっと思いつかないな」

飛鳥「ひとつめの理由は、日頃世話になっていることへのささやかな恩返しをしたかったから。そして、もうひとつの理由は………単純に、キミとふたりきりの時間が欲しかった。それだけ」

P「……そういえば、最近はあまり飛鳥とふたりだけになる状況がなかったか」

飛鳥「ここの部署も、ずいぶんと人数が増えたからね。そうなるのも自然な流れさ」

P「ごめんな。昔より、飛鳥を気にかけられる時間が減ってしまって」

飛鳥「謝ることはないよ。ボクだって、以前よりは手がかからないアイドルに成長しているんだから。求めることがあるとすれば……今この時間を、大切にしてほしい。それでいい」

P「……わかった。飛鳥とのティータイム、楽しむよ」

飛鳥「あぁ、その意気だ。………ねえ、P」

P「なんだ」

飛鳥「食べさせて、あげようか」

P「え?」

飛鳥「だから……ほら。あーん、というヤツだ。はい、あーん」

P「きゅ、急だな」

飛鳥「時間は限られているんだ。生き急がなくてどうする」

P「そういう問題かな……」

飛鳥「いいから、ほら」

P「じゃあ、お言葉に甘えて……」

飛鳥「………」



飛鳥「ぷっ」

P「待て。どうして今笑ったんだ」

飛鳥「いや、その。餌を待っている魚みたいに見えて……ぶふっ。あはははっ!」

P「君なあ……自分で提案しておいてツボるのはどうなんだ」

飛鳥「す、すまない。でも、アレだ。ボクとキミとに、こういうのは似合わないね。あははっ」

P「まあ、それはそうかもしれないな」




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