鈴仙「姫様って、一言で表すと『筋肉』ですよね!」
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6: ◆Uq/hUTiii9pg[sage saga]
2017/10/07(土) 12:29:09.45 ID:cttgYBzw0
「それでね、師匠の場合はどうなるのかな、とかも考えてみたんだけど」
「聞きたくないけど一応聞いてあげる。何?」

嫌な予感は既にバリバリ漂っているが、ここで下手に鈴仙の機嫌を損ねでもしたら、ますます事態はややこしい方向へ進むだろう。
そんなことを思いながら私が仕方なく口を開くと、鈴仙は先ほどと同じように、笑みを浮かべながら話し出す。

「んーとね、師匠は『月』の姫様の『旁』(かたわら)で、自分自身も薬師として、ずっと『月』のように、患者さんへ向けて『光』を放っているわけでしょ?」
「おお、意外とロマンチックなこと言うのね。でも、太陽の光じゃないわけ?」
「太陽の光なんて、ケガや病気してる患者さんたちにとっては眩しすぎるわよう。師匠が放ってるのは、もっとこう、月みたいにふんわり優しい光なの」

ほう、と私は、思わず感心して声を上げた。さっきの姫様への言葉からして、どうせロクなことを言わないと思っていた鈴仙が、こんなまともなことを言うとは。
これはもしかしたら、姫様が筋肉というのよりは良いモノが期待できるかもしれない。
ふと見てみれば、思わぬ鈴仙からの褒め言葉に、固まっていた永琳も思わず顔を綻ばせていた。
そりゃそうだろう。自分の弟子からこんな風に言われて、嬉しくない師匠はいないよなあ。

しかし、多少期待できるというのは分かったが、まだ鈴仙が何を言うのかいまいち予測できない。
私は、鈴仙へと続きを促すことにする。


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