鈴仙「姫様って、一言で表すと『筋肉』ですよね!」
↓ 1- 覧 板 20
14: ◆Uq/hUTiii9pg[sage saga]
2017/10/07(土) 12:38:25.67 ID:cttgYBzw0
おまけ1
「……本当は、別に怒っていたわけじゃないんでしょ?輝夜」
「あら、見抜かれてたかしら?永琳」
「当たり前ですよ。どれだけ一緒にいると思ってるんですか」
永琳の言葉に、輝夜は「それはそうよね。貴方は本気で怒っていたようだけど」と笑う。
床にこぼれた酒を拭く妖怪兎の頭を撫でながら、輝夜はさらに続ける。
「あの子は真面目すぎるから。色々と不満も溜まってるでしょうし、たまにはあんな風に羽目を外させてあげないとね」
「それでこの前、私は一度殺されかけましたし、今日は膀胱呼ばわりされたわけですが」
「死んだって生き返るんだし、細かいことは気にしないの。それにしても、あの子、面白いこと言うわねえ」
先程のやり取りを思い出しながら、輝夜は感心したようにうんうんと頷いてみせる。
「私を一言で表すと『筋肉』なんてね。今まで、月の姫と呼ばれたこの私に向かって、あんなこと言う者はいなかったわ」
「そりゃそうでしょうねえ」
「永琳は、何か無いの?そういう言葉遊び」
「私は苦手なんですよ、こういうの。あくまでも理系の天才ですので」
「自分で天才言わない。……ふむ」
輝夜はしばらく思案していたようだったが、不意に何かを思いついたのか、楽しそうな様子で永琳に声をかける。
「思いついた。鈴仙を一言で表すと『笑顔』ね」
「何故ですか?」
「あの子は、私たちから見れば、パラパラと『頁』(ページ)を捲るように『夭』(わかじに)してしまう『彦』。月にいた頃はひたすらに悲痛な表情を浮かべていたけれど、この『竹』の下に来てからは『笑顔』を取り戻した。ねえ、永琳。こんな感じでどうかしら?」
「上手い……と言いたいところですけど姫様。残念ながら『彦』は男子の美称ですわ」
「……いいじゃないのよ、細かいことは!」
19Res/15.47 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20