国王「さあ勇者よ!いざ旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」完結編
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◆EonfQcY3VgIs
[saga]
2017/10/22(日) 05:18:39.84 ID:WmkNYsCJ0
雷帝《私と翁は、多くの言葉を交わさずとも、お互いを信頼し合った。背を合わせて、魔王様のために戦った》
雷帝《…小さかった魔王様を見守りながら、私と翁は、ひたすら外敵を排除した》
雷帝《我々の抱える資源を狙う者。魔族も、人間の軍隊が押し寄せたこともあった》
雷帝《雷部の者からの反逆が起こったこともあった。しかしそれも》
雷帝《私ははね除けた》
雷帝「これは何の真似だ?」
「見ての通りですわ」
吸血鬼「我らが吸血鬼一族は、あなたを部の長と認めませんと、そう言っているんですの…!」
雷帝「………」
吸血鬼「そんな娘っ子のために、部の存続を懸けるような甘い判断をするトップに、私は従う気はありませんわ…!」
電龍「吸血鬼! てめぇ、調子こくんじゃねぇぜ…!」ギリ
雷帝「待て、電龍」ス…
雷帝「…それで、どうすると言うんだ?」
吸血鬼「――決闘ですわ」
吸血鬼「あなたを倒し、わたくしが部の長につき」
吸血鬼「いずれ来る強大な魔王の、四天王となりますの…!」
雷帝「………ふむ」
雷帝「いいだろう。受けて立つ」
電龍「え、ちょっ、部長!?」
雷帝(…覚悟の上の事だ。こんなことはいくらでも想定していた)
雷帝(上位魔族を部から失うのは少しばかり惜しいが、しかし――)
雷帝「それでも、力によって従え、力によって示すのが魔族」
雷帝「――気の変わらぬ内に、かかってこい」チャキ…
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