国王「さあ勇者よ!いざ旅立t「で、伝令!魔王が攻めてきました!!」完結編
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◆EonfQcY3VgIs
[saga]
2017/10/28(土) 13:33:21.30 ID:vwTJGK6PO
雷帝《電龍は死を賭して私を救った。そうでなければ、私も死んでいた》
雷帝《そうまでして永らえる価値が自分にあったのか、私には分からなかった。けれど、思い悩む時間などありはしなかった》
雷帝《和平の道は閉ざされた》
雷帝《時を置かずして、人間は膨大な軍隊を送り込んでくることになる》
雷帝《不気味なほどに統率の取れた兵士達。人とは思えぬほど強力な魔法を使う魔術師》
雷帝《それまでの人間の軍とは一線を画す恐ろしい能力に、魔界大陸は危機に陥った》
雷帝《加えて、勇者が姿を現したとの情報が魔界に舞い込む》
雷帝《………私たちは、魔界を救うための作戦を打ち出した》
木竜「本当に宜しいのかのう? 姫様」
魔王「…爺。何度も皆で話し合った結果よ」
木竜「うむ…じゃがのう」
雷帝「魔王様と我々四天王による一点突破作戦。大軍の中央部を速攻をかけて崩し、殲滅。そのまま勇者撃破に向かいます」
氷姫「魔王が矢面に立つ以上、諸刃の剣ね。こちらも魔界の命を晒しているのと同じだもの」
魔王「むう。私は、そんなに頼りない?」
氷姫「そ、そうは言ってないわよ! あたしだって心配して言ってんの! あんたが敵の標的にされるかもしれないのよ?」
魔王「ふふ、ありがとう。でも、私にも覚悟は出来てる」
魔王「それに、頼れる四天王が増えたことだしね」
魔王「ね、炎獣?」
炎獣「おう!」
炎獣「つっても俺のやることは、変わらねえけどな!」
炎獣「魔王を、守る…!」
氷姫「…」
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