モバP「そろそろいきましょうか」瑞樹「そうね」
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3: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 02:44:04.95 ID:j2st42DJ0
朝。決行の朝。
かねてより今日の準備を進めてきた俺は、ついにこの日が来たかと、起床一番に伸びをしては神妙に顔を整えた。
ああ、震える。恐れか、期待か。
寝具と今日着ていく服以外に何も物がなくなったこの部屋は正に空洞であった。
管理人に申し出て、今日の朝で俺は「転居」することになっている。荷物はすでに全て送ってある。
あとは服を着替えて寝具と寝間着をまとめて出ていくだけだ。
モバP「……いってきます」
もう戻ることはないその部屋に、そう一言だけ告げて後にした。
思い出も全て送ってある。大丈夫だ、問題はない。
管理人に鍵を返して
「お世話になりました」
いってきますの代わりに、ただ一言だけ添えておいた。
「ただいま」を告げることは、もうない。
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