モバP「そろそろいきましょうか」瑞樹「そうね」
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29: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 02:59:24.27 ID:j2st42DJ0
翌朝、久々の自室での目覚めだ。
世界はまるで違うように見えた。
暗いような、煤けてるような。そういうように見えた。
30: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 03:00:06.79 ID:j2st42DJ0
事務所。瑞樹さんと1日ぶりに会う。
「おはよう、プロデューサーくん」
「おはようございます」
31: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 03:00:49.66 ID:j2st42DJ0
よくわからなかったけど、この時の瑞樹さんの笑顔は心からの笑顔だった気がする。
目に光が宿って、本当に嬉しそうに笑う瑞樹さん。
思えば俺は、この笑顔に惚れていたのかもしれない。
32: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 03:01:31.37 ID:j2st42DJ0
〜〜〜〜〜〜〜〜
約束の地にたどり着いた。
ここは事務所。一番最初に、瑞樹さんと仕事の話をした、いまはもう使われていない元会議室。
33: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 03:02:00.82 ID:j2st42DJ0
道具はすでに揃っている。あとは決行するだけだ。
しかし、あとは実行するだけとなった今でも、うだうだとしてしまう。
瑞樹「……」
34: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 03:02:29.94 ID:j2st42DJ0
P「あ、タバコ吸ってなかった」
瑞樹「あなたまだ続けてたの」
P「結局やめらんないまま最期まできちゃいました」
35: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 03:03:00.18 ID:j2st42DJ0
タバコをくわえる。
瑞樹「そういえば、ちゃんと弔ってもらえるのかしら」
P「希望としては納骨じゃなくて散骨して欲しいところですね」
36: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 03:04:15.81 ID:j2st42DJ0
タバコに火をつけた。紙巻独特の匂いがふわっと香る。久々のタバコだ。
頭がくぁ〜とする。手に汗が滲む。
P「……許せ、親父。一応順番は守ってるから」
37: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 03:04:48.52 ID:j2st42DJ0
P「くわえてください」
瑞樹「こう?」
P「吸いながら火を当てるんです」
38: ◆t6XRmXGL7/QM[sage saga]
2017/10/07(土) 03:05:20.09 ID:j2st42DJ0
瑞樹「……あんま美味しくないわね。頭クラクラするわ」
P「最初はそんなもんです」
瑞樹「二度目はないわね〜」
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