2:名無しNIPPER[saga]
2017/10/06(金) 18:53:51.76 ID:sR4AUxUeO
アンチョビ「もー……。だけどすごいな、真っ暗だ……不思議な感じだ」
ペパロニ「でしょー。そしてですね、この状態で、さぁ、耳栓をするっす。ただし──灯りが付くまで絶対に耳背を外しちゃだめっすよ」
アンチョビ「む……。なんか、ちょっと怖くなってきた」
ペパロニ「さぁさぁ耳栓を」
アンチョビ「よ、よし……」
──きゅむきゅむ
アンチョビ「──────。」
アンチョビ(──うわっ、これ……なんだこれ……。暗闇で──頭の中の音だけがごぉぉぉってなんだか──深い海の底に突き落とされたみたいな。)
アンチョビ(……。)
アンチョビ(……。)
アンチョビ(……ッ、ぺ、ペパロニ! いるか! そこにいるのか? どこだペパロニ!)
ぎゅっ
アンチョビ(……あっ、これペパロニの腕か……よかった。)
アンチョビ(ちょっとだけほっとした……)
アンチョビ(……。)
アンチョビ(……。)
アンチョビ(……なぁ、おい、もういいぞ。灯りをつけてくれ)
アンチョビ(おい、おいってば、おーい!)
アンチョビ(カルパッチョ、聞いてるのか、電気をつけてくれ! おーい! カルパッチョぉ!!)
──んぱっ(明りがついた)
アンチョビ「ふはぁ!」
きゅぽんっ
アンチョビ「はー……はー」
ペパロニ「さすがドゥーチェっす、よく最後まで耳栓を外さずに我慢できましたね」
アンチョビ「うーん、これは……すごいな……こんな感覚初めてだ」
ペパロニ「まー、いいとこ1分っすね」
アンチョビ「うん……そうだな……」
ペパロニ「一組、500円で2分。けっこう回転率いいっす」
アンチョビ「ふむふむ……なかなかいいんじゃないか。よし、今度の学園祭の戦車道チームの出し物は決まりだな」
ペパロニ「おっけーっす! ──って、あ、肝心な事を、まだ説明してなかった」
アンチョビ「ん?」
ペパロニ「大事なのは──ルールっす、さっきも言った通り」
アンチョビ「うん。」
ペパロニ「第二ルール……これはもっとも大切なルールっす」
アンチョビ「ほう」
ペパロニ「『この中で起こったことは──二人だけの秘密!」
アンチョビ「二人だけの秘密……?」
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