平塚jk「おい八幡、部活行くぞ」八幡「勘弁してくれ……」
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名無しNIPPER
[saga]
2017/10/06(金) 18:25:46.10 ID:1eEYcHVc0
雪乃「平塚先輩、一つ確認してもいいでしょうか?」
平塚「あ、ああ、もちろんだ」
状況を察した平塚静は気まずそうに頷く。
雪乃「この教室にいるのは私と先輩だけ、間違いないですよね?」
教室がしぃんと静まり返る。季節外れの蝉の声さえ聞こえそうな静けさだった。
破ったのは快活な声。
平塚「もちろんだ! この教室には私と君しかいない。間違いないぞ!」
ははは、と笑う頭のおかしい先輩。
雪乃「安心しました」
ふふっ、と笑う頭のおかしい同級生。
八幡「………」
存在の置き場所に困っていると、平塚静は急に振り返り、
平塚「おおっ、比企谷! 今来たのか? 遅いぞ!」
と、棒読みで俺を出迎えた。
雪乃「あら重役出勤なんて生意気ね。生意気谷君だわ」
明らかに動揺を払しょくできていない雪ノ下が震え声で俺に悪態を吐く。
八幡「………」
青春。それは綺麗な物を机に並べ、汚い物を地面に落とす選別ゲーム。
都合の悪い事は机から落とし、自分の理想像を積み重ねる。
リア充達の机は高く、ゴミを落とす量も多い。
そのゴミが落ちる先にいるのはいつだって……カースト下位の人間だ。
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