10:名無しNIPPER[saga]
2017/10/06(金) 07:56:03.31 ID:HlHriJiu0
メグミ「ま……怒られて当たり前なんだけどね……」
アズミ「……?」
メグミ「仲間と一緒に酒飲んで酔っぱらって──他人には言えないような事を語り合うっていうの? そーいうシチュエーション、憧れるのよね」
アズミ「はぁ……?」
メグミ「だから、私としては、アズミがそれくらいの秘密を抱えてくれてるほうが──嬉しいなぁ。……うふ」
アズミ「……。……あんたさ……実は結構酔ってるでしょ」
メグミ「んふ……ばれた?」
アズミ「ばれた? じゃないわよ……」
メグミ(ったく……)
アズミ「じゃーさ、仮に私がレズだとしてさ、──あんたは?」
メグミ「私?」
アズミ「アンタは何か、それに見合う秘密……あんの?」
メグミ「ん……私はほら──、趣味『人間観察です』って言っちゃうような、ちょっとアレな子なんだよって……そんなとこかな?」
アズミ「そんなの、たいした秘密でもなんでもないじゃないの」
メグミ「……ほんと? ほんとにそう思う?」
アズミ「ほんとにって……何よ」
メグミ「大したことじゃないって──今まで通り、一緒にいてくれる?」
アズミ「え……」
メグミ「私さ、自分のこーいう性格、あんまり好きじゃないのよね。ほんとは……ルミみたいに、裏表みたいにあっけらかんとしてる人間になりたかった。……って、こーいう事ぐじゃぐじゃ言っちゃう自分も、嫌」
アズミ「……。」
メグミ「私は、もしもアズミがビアンだとしてもそんなこと全然気にしないわ。あんたの人格を信じてる。だからお返しにあんたも──私にこーいうメンドクサイ嫌な所があるって分かっても、アズミが私を好きでいてくれるといいなって。……あー、えへへ、酔ってるなぁ……」
アズミ「……。」
アズミ(……。)
アズミ(……くそ……)
アズミ(こーいう雰囲気──悪く無いなぁーとか……思ってんじゃないわよ、私……っ)
アズミ(……っ、)
アズミ(──ああもぉっ、なんか、白状してみたくなっちゃうじゃない……!! 受け入れてくれるなら嬉しいなって──思っちゃたじゃないのよっ!!)
アズミ(──メグミのアホっ)
アズミ「……違う」
メグミ「?」
アズミ「私は──ビアンじゃないわ。違う」
メグミ「……。……そっか」
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