18: ◆twOYNJxMJs[saga]
2017/10/06(金) 00:47:56.23 ID:h7xFOhfZ0
「この時間帯に屋上に来るなんて、貴女達にも世界を見る素質があるようね!」
「まさかヘレンの姉御がいたとはのぅ」
乾布摩擦というのでしょうか、誰もいないと思われていた屋上ではヘレンさんが一人、タオルを体に擦り付けていました。
「世界を見るのに決まった場所なんて無いわ。自分が決めればそこが世界の中心よ」
そうヘレンさんは続けると今度はダンスを踊り始めました。
私もダンスは得意な方ですがヘレンさんのダンスには見る人すべてを惹きつけるような熱い何かを感じられます。
(見惚れているようだね、まぁ無理もないか)
ヘレンさん……事務所の中では一際異彩を放つ人として、熱狂的なファンがいるアイドルです。
私自身はまだお仕事でご一緒したことはないのですが……
(2人はヘレンさんとお仕事したことあるんですよね?)
(ヘレンさんなぁ……なんというか凄いんじゃが分からない人じゃ……)
(あの人の見ている世界とボクの求めるセカイは……止めよう、話が脱線する)
一緒にお仕事をしたことがある2人は少し難しそうな顔をしています。
(な、なんというか……すごい人なんですねっ!)
「悠貴と言ったわね」
「は、はいっ!?」
突然の名指しにびっくりしてしまい、変な声が出てしまいます。
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