13: ◆twOYNJxMJs[saga]
2017/10/06(金) 00:41:57.52 ID:h7xFOhfZ0
「最初はやっぱり……ここかな」
「ここって、プロデューサーさんの部屋?」
私たちが最初に訪れたのはプロデューサーさんの部屋でした。
「本当のことを言ってないんだろう?」と飛鳥さんの言う通り、プロデューサーさんには鍵を失くしてしまったことを言っていません。
きっと、飛鳥さんなりに私の背中を押そうと気を使ってくれたのでしょう。
「それじゃあ入るとしようか」
「って、飛鳥さんノック忘れてますよっ!」
乗り込むように部屋に入る飛鳥さんと私、部屋の鍵が開いているということはプロデューサーさんは部屋の中にいるみたいですが……
「お、二人でプロデューサーに用か?」
そこにいたのはプロデューサーさんではなく巴さんでした。
「あぁ、少しね。プロデューサーはいないのかい?」
「うむ、急な会議が入ったとか言って慌てて部屋を飛び出していったわ。相変わらず忙しいのう」
「当てが外れたか……まぁいいさ、書き置きでもしておこう。悠貴、なんて書くかい?」
「なんじゃ、用があるのは悠貴の方じゃったか」
「ええ、実は……」
39Res/44.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20