71:名無しNIPPER[saga]
2017/10/09(月) 17:27:57.18 ID:2jccS6Us0
――夜、ブラックパール城(集中治療室)
ピッ、ピッ、ピッ……
紗枝「……ん」ピクッ
P「紗枝……!」ガタッ!
紗枝「なんや……あんさん、おもろい顔して」
P「人の顔を面白い顔なんて言わないでくれよ……いやそれはいいとして、大丈夫か? 刻印の消耗も相当酷い状態だぞ」
紗枝「大丈夫……やおまへん。もう、苦しくて……」ハァ、ハァ……
P「そうか。それじゃあスタッフを呼んで――」
紗枝「……あんさん」
P「な、なんだ?」
紗枝「あんさん……なんでうちのこと、構うんどすか?」
P「それは……そりゃ構うさ。俺は、言い方は悪いが、紗枝の面倒を見るのが仕事だ。俺のやらなきゃならないことで……」
紗枝「……」
P「だけどな、俺は……誰かの為に命を掛けることが出来る子を、見捨てたくない。俺だって……できるなら、同じようになりたい」
『貴方の意思で……誰かを、守りなさい……』
P「俺に色んなことを教えてくれた人がいる。俺の意思で、誰かを守れって……だけど、紗枝みたいに皆を守ることは出来ない」
P「だから、せめて俺に出来るなら……皆を守ろうとする紗枝を、守りたい」
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