今井加奈「温泉街とエイリアン」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/02(月) 00:09:19.33 ID:68qbHRVe0

忍『まるで別の星に来たみたいな気持ちだった』

 この伊香穂温泉で仕事をしたときのことだ。
 風呂上り、宿の庭園を二人で散策して四阿で休憩し、いい感じの雰囲気でちょっと気持ちも昂っていた。

加奈『別の星?』

忍『うん。言葉も文化も全然違うし、人の数も圧倒的に多くて……でもその人たちのことなんて全然わかんなくて』

 それは加奈も少なからず抱いていた感情だった。
 東京だけではない。アイドル界も。右も左もわからなくて自分がまるで異星人にでもなってしまったかのような不安感。

忍『アタシ、アイドルになるために家出同然で東京に来たんだけどさ』

 ほう、と息をついて、忍は夜空を見上げた。
 空気が澄んでいるからかとてもきれいに星が見えたのを覚えている。故郷の空を思い出す眺めだった。

忍『アタシが抱いてた理想の東京とも違ってた。失望を感じたりもしたよ。環境にも……自分自身にも』

加奈『……』

忍『でも、プロデューサーさんを信じてやってきてよかった。まだまだ立派じゃないかもだけど、一応アイドルやれてるから』

加奈『忍ちゃんはすごいよ。努力家だし、要領もいいし』

忍『要領……いいかなあ? だいぶ頑固な気もするけど……』

 くすくすと笑い合ってから忍は言った。



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