今井加奈「温泉街とエイリアン」 【ウルトラマンオーブ×シンデレラガールズ】
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28:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/02(月) 00:18:23.39 ID:68qbHRVe0

P「あれは……」

 南向きの窓にはちょうど上ノ山の方を向いていた。その山の前に灰色をした巨大な何かがいた。
 まるで鉱物で作った前衛的なオブジェのようだった。前面から背部にかけて「く」の形をしたブーメランのようなものが生え、右側は剣のような、左側は鋏のような形になっている。
 ところどころが青白く発光している。そしてそれは動いていた。山の麓からこの温泉街へ近づいているのだ。

こずえ「かいじゅー……」

加奈「怪獣……!?」

女将「早く避難するわよ! ほら!」

 女将に促され、プロデューサーたちは慌てて部屋を後にした。
 とにかく女将の背中を追いかけて走り続ける。旅館を出、温泉街へ入る。同じように避難している人でごった返している。
 ズシィィィィン……という重い音が鳴った。背後を振り返ると怪獣の姿が更に近づいていた。

怪獣「グゥゥゥゥゥオオ……!!!」

 洞窟に反響する風音のような声で怪獣が低く唸る。 
 人々の間にざわめきが走る。口々にある言葉が呟かれる。

「アーナガルゲ様だ……」

「伝説はほんとうだったのか……」

加奈(アーナガルゲ……温泉街に伝わる龍神伝説……)



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