64: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/09/30(土) 16:08:18.34 ID:r5zFZECu0
「……私は今まで自分が行ってきた選択を、一つとして悔やんだことはありません」
「修道女として生きてきたことも、アイドルとして生きることを選んだことも」
「お金を稼ぎ、教会を守るためという気持ちがあったことを、否定はしません」
返ってきた彼女の言葉は、教会に漂う空気のように、穏やかで丁寧だった。
「P様に会うまでの私は、今にも崩れてしまいそうな教会にすがりつく他に、なにもできないでいました」
「自分がなにをするべきなのかもわからないまま、ただ、なにをしたいのかだけは、はっきりとしていました」
辞書を引くように慎重に話し、彼女はいつものように微笑んだ。両手を小さく重ね合わせている。
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