36: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/09/30(土) 15:27:05.63 ID:r5zFZECu0
「ええと、本日はこちらに、どのような御用でいらっしゃいましたか?」
思い出したように、彼女がそう切り出した。
「……そのことについてですが、すみません」
「今日は、あなたにお話があってここにきました」
短く息を吸って、覚悟を決める。一度頭を下げて、彼女の目を見た。
「私に?」
彼女が呆気に取られた表情を浮かべるのも、無理はないと思う。
教会を訪ねる人は大抵、神様に用があるのだろうから。
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