35: ◆hfr5rHILM6
2017/09/29(金) 13:34:22.45 ID:Rfh6XpPD0
「さてお前ら、打ち合わせの通りに頼むぞ」
「はぁい♪」
「ちょ、ちょっとはずかしいなぁ……」
「……どうしてあなたはそうななめしたのほうほうばかり……」
自宅の玄関前でひそひそ声で作戦会議をする高校生男子と幼女×3。誰かに見られたら余裕で通報されるシチュエーションだこれ。
自宅の前で捕まるというシュールなシチュエーションを想像して背筋が寒くなったので、早い所家の中に避難することにする。
大きく息を吸って、吐いて、よし。
「たでーま」
控えめな声でそう言って中に入ると、パタパタと言う足音と共に、マイフェイバリットシスター小町が台所の方から駆けてきた。
「はいはいおかえりお兄ちゃん♪ 今日は早かっ……た……ね……?」
初めはいつものあざとさ満点可愛さ満点の笑顔を見せてくれていた小町だが、俺の後ろに立つ三人の幼女を見るにつれて、その笑顔は消え失せ、声色もどこか平坦なものになっていった。
これがヤンデレ妹か。違う。
「……ごみいちゃん……そんなことだけはしない人だと思ってたのに……」
ふっと目をそらしながら流れるようにポケットから携帯を取り出す小町。おいこの流れ何回目だよ。
(えぇー!! あれせんぱいのいもうとさんですか!? ちょーかわいくないですか!? ほんとにちつながってるんですか!?)
(いっしきさん、あなたのはんのうはしごくまっとうだわ。とてもこのおとことちをわけたきょうだいのようにはおもえないものね)
(もー!! ふたりとも!!)
後ろから聞こえてくる辛辣なひそひそ話。
しかし、小町が俺の妹らしからぬ性格と容貌であるというのはいかにも正しい。って言ってる場合ではない。
「おい小町、人の話を聞け。こいつらは知り合いの親戚の子どもだ。諸事情で預かってきたんだよ。ほれ、小町おねえちゃんにあいさつしろ」
その話を聞いて、ロリはすはノリノリで、ロリヶ浜は照れながら、ロリノ下は憂鬱そうに俺の後ろから出てきた。
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