八幡「雪ノ下たちが幼女になってた」
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2:名無しNIPPER
2017/09/27(水) 20:25:08.46 ID:BWXMxi0o0
「あらひきぎゃやくん、こんにちは。すこしきいてほしいはなしがあるのだけれど」

 初めに聞いたのは、そんな舌足らずの声だった。活舌や声のトーンからして、だいたい幼稚園児くらいの子どもの声ではないかと推測する。

 はて、俺は確かに奉仕部に通じる扉を開け放ったはずだったのだが。

「わり、間違えた」

 首を傾げながら部室の扉を閉める。

 いつの間にか総武高校は児童クラブ部でも創設したのだろうか。クラブ部ってなんだ、意味重複してんだろ。

 俺は奉仕部などという奇特な部活に入ってはいるものの、児童クラブのような奉仕活動に身をやつした覚えは断じてない。

 一息ついて、辺りを見回して奉仕部の部室を探していると、上を見た時に、どこかで見たシールが貼られていることに気が付いた。

 事あるごとに由比ヶ浜が張り付けていた大量のシール群である。

 こんなものを張り付けている教室が他にあるとは思えない。

 ……まさか、まさか、な。

 俺が扉の前で逡巡していると、パタパタという足音と共に、中から誰かが走り寄ってくる音が聞こえてくる。

「ひっきぃ、いきなりとびらしめるなんてひどいよぉ」

 俺をヒッキーなどというふざけた渾名で呼ぶ奴を、俺はあいつ以外に知らない。

 ゴクリ、と知らず知らずのうちにつばを飲み込んだ俺は、恐る恐るもう一度部室のドアを開いた。


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