八幡「雪ノ下たちが幼女になってた」
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171: ◆hfr5rHILM6
2017/10/04(水) 20:23:04.05 ID:4qDlJarH0
 平塚先生は、自習していたまえ、ということをクラスに伝えて、俺と、俺にセミのように張り付いているロリヶ浜さんを、近くの準備室に引っ張っていった。

 入り口のカギを占めて、こちらに向き直る平塚先生の顔、修羅の如し。

「……で、これはどういうことだ比企谷」

「いや俺が知りたいですよ。なんでここにいるんですかね」

「……ごめん……っく、ごめんなさい……」

 急に肉体と精神に齟齬が起きたために、精神の均衡を崩しているのだろうか。

 いくら幼女だとは言っても、ただひたすら泣きじゃくるその様子は尋常でないものに映った。

「責めてるわけじゃなくてな、なんでここに居るのか聞きたいだけで」

「ごめんなさい……ごめんなさい……」

 ひ〇らしかよ。

 どうやら今のロリヶ浜とはまともな対話は期待できなさそうだ。

 平塚先生もその様子を見ながら、顎に手をあてて考えを巡らせている。

 俺は気休め程度にロリヶ浜の頭を撫でながら、平塚先生に問いかけた。

「……由比ヶ浜を家の方に送ってもらうことって出来ますか」

「できないことはないが……」

 そのやり取りを聞いたロリヶ浜さんは、より強く抱き着いて、声を漏らす。

「いやっ……」

「……じゃあ職員室で預かってもらうとか」

「やだ……」

「……平塚先生に預かってもらうとか」

「やー……」

「いやそれは私も流石に無理だ」

 言葉を重ねるごとにロリヶ浜さんの抱きしめる力が強くなる。

 ナニコレ、ヤンデレ妹なの? ヤンデレ幼女に死ぬほど愛されて眠れないの?

 血の付いた包丁を持って瞳のハイライトが失せたロリヶ浜さんを想像して身震いしていると、彼女はこちらを見上げながらか細い声で言った。

「……ひっきぃといっしょがいい」

 そう言われましても。



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