16:名無しNIPPER
2017/09/28(木) 21:28:12.48 ID:zvsBAU1u0
「……あなたには、わたしたちのせいかつのほじょをしてもらいたいのよ」
「補助、ってどのレベルまでだよ。学校生活をか? 日常生活全般をか?」
「こうしゃね。わたしたちはあまりひとめにつくわけにはいかないから。かぞくやがっこうにたいするふぉろーもふくめて、いまからかんがえようとしているところなのよ」
「……まぁ、お宅の娘さんがいきなり幼女になりました、とか信じてもらえるわけないしな。最悪俺が誘拐犯として捕まるまである」
「そのとおりよ。だからいまからおんびんにすませるためにさくをねろうとしているところなの」
「少しはフォローしてもらえませんかね……。そうだな、とりあえず学校の関係者に一人は協力を求めなきゃならんだろうな」
「そうなると……たいしょうはひとりしかいないわね」
「だな」
俺は、彼女の携帯にコールを掛けた。
「あぁもしもし、先生ですか。今から奉仕部の部室に来てもらいたいんですが――」
― ☆ ―
「……ふむ。君がよほどの神童でもない限りは、先ほど説明してもらった事情を信じざるを得んな」
部室に来てすぐに、平塚先生は流れるように110番をコールしようとした。もう少し信用ないんですかね。
幼女ノ下の方から事情を説明しても、まだ半信半疑と言った風体だった平塚先生は、国語や社会と言った教科の種々の問題を、幼女ノ下さんに出題し始めた。
それらに一切の淀みなくスラスラと答える幼女ノ下。さすがに学年一位の頭脳の持ち主である。
ちなみに幼女ヶ浜はどうせ出題してもわからないだろうからと言って何も聞かれてない。
ハブられた彼女は隅の方で頬を膨らませて拗ねている。ちょっと幼女化著しすぎやしませんかね。
一通り問題を出題し終えた平塚先生は、まだ少し疑わし気な様子ではあるものの、ひとまず納得はしてくれたようで、ガリガリと頭を掻きながら、口を開いた。
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