139: ◆hfr5rHILM6
2017/09/29(金) 23:04:33.69 ID:Rfh6XpPD0
「……そういや、昨日陽乃さんからお菓子が送られてきてたな」
「はい? はつみみなのだけれど」
ちょっ、陽乃さんの名前出した瞬間に超反応するのやめて。笑顔怖い。ロリノ下さん怖い。
「俺の自宅宛てに、陽乃さんから荷物届いてたんだよ。中身見たら手作りのお菓子だった。『奉仕部で食べてね☆』ってメッセージカード付きだったから、お前らのお茶うけにいいかなと思って、昨日持ってきた」
「えぇー!? あのおいしいおかし、はるのさんのてづくりだったの!?」
「ほえー……さすがははるさんせんぱい。おかしづくりもじょうずなんですね〜」
ロリはすとロリヶ浜さんは、普通に陽乃さんのお菓子作りの上手さに感心している様子である。
しかし、ロリノ下だけは、どこか深く考え込んでいる表情で、首を傾げていた。
「ねえさんがわざわざてづくりのおかしを……このたいみんぐで……。ねぇひきぎゃやくん、そのおかしがげんいんということはないかしら」
「菓子が原因で若返るとか、どんなSFの世界だよ。あの陽乃さんでも、それは流石に無理だろ」
「いまこのじょうきょうがたちのわるいびーきゅうえいがのようなものなのだから、あらゆるかのうせいにあたってみるべきだわ。ちょっと、ねえさんにでんわをかけてみてちょうだい」
確かにロリノ下の言うことももっともである。
でも陽乃さんに電話をかけるとか嫌だなー。話したくないなー。
あの人と会話しているとガリガリSAN値が削られていくのだ。勘弁してほしい。
「いいからはやくでんわしなさい」
ロリノ下さんが平坦な声で電話を急かす。怖い、ロリノ下さん怖い。
気は進まないまま、俺は陽乃さんの電話番号をタップし、応答を待った。
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