15: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/24(日) 20:43:54.99 ID:yqR36Lyy0
風紀委員の仕事には誇りを持っている。
学園艦の平和を守る、正義の味方のようなお役目。
普段なら、風紀の乱れを発見すれば即座に注意する。
例え、迷惑がられようとも。
16: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/24(日) 20:46:14.80 ID:yqR36Lyy0
だけど、今回はそれが仇となった。
私は昔から、他人の咀嚼音が大嫌い。
それだけならまだ分かってくれる人も居る。
大きい咀嚼音は嫌われるものだと思う。
17: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/24(日) 20:49:20.38 ID:yqR36Lyy0
それだけでなく、今の状態はもっとまずい。
よりによって、好物のとんかつに齧り付いた時の事。
自分の咀嚼音まで気になり始めている事に、気が付いた。
そんな、生き物として仕方ない筈の、防ぎようもない音が、気になって仕方ない。
18: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/24(日) 20:52:06.98 ID:yqR36Lyy0
ゴモヨとパゾ美に相談する事も考えたけど、万が一、理解を示してくれたとしたら、それはそれで怖い。
あの二人だって風紀委員なのだから、私と同じ状態になってしまわないとも限らない。
実際、廃校騒ぎで私が自暴自棄になった時、二人も全く同じような状態になってしまった。
何度思い返しても、彼女らに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
あの時、誰よりしっかりすべきは他ならぬ三年生の私だったのに。
19:名無しNIPPER[sage]
2017/09/24(日) 20:52:56.57 ID:MLlp9ctlo
pixivで見たことあるけど、その人なのか
20: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/24(日) 20:55:01.84 ID:yqR36Lyy0
そんな事を話していたら、もうこんな時間。
アイアシェッケとやらが運ばれてきた。
冷泉さんは、それを食べながら一言。
気にするな、と言ってくれた。
21: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/24(日) 20:57:59.22 ID:yqR36Lyy0
【麻子編】
今日のそど子は髪を後でひとつに束ねている。
今の自分は風紀委員ではないという気持ちの表れなのかも知れない。
22: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/24(日) 20:59:15.77 ID:yqR36Lyy0
>>19
その人です
恥ずかしながら生の反応を頂きたくなったもので
23: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/24(日) 21:01:06.68 ID:yqR36Lyy0
とにかく話させる必要があった。
話すことで状況が整理出来る事もある。
私がではなく、そど子自身がだ。
そど子はもう、自分がどんな状態にあるか気付いている。
24: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/24(日) 21:03:44.42 ID:yqR36Lyy0
そど子は真面目で、自分が風紀委員であることを常に意識しているという。
善き風紀委員であるために、周囲を正し、克つ自身を正している。
だがそれは、言い換えれば過敏になっているという事。
風紀を正している内に、どんどん小さな事まで気になるようになってきて、終いには粗探しのようになってしまった。
25: ◆nvIvS/Qwrg[saga]
2017/09/24(日) 21:06:19.16 ID:yqR36Lyy0
私は食べ物を注文する訳にも行かず、暫くドリンクバーだけの時間が続いた。
ポテトでも頼もうかと思ったが、そど子が頑なに拒んだのだ。
少し、店に対して居心地の悪さを感じたが、仕方ない。
話して整理をした事で、ようやくそど子自身、自分の状態を把握するに至った。
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