140: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2018/01/15(月) 06:22:43.53 ID:SBhfipfKo
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P「あの〜、歌織さん」
歌織「はい? なんですかプロデューサーさん」
P「不躾なお願いになるんですが――」
P「今からここで子守唄を歌ってもらうなんてこと、できませんか?」
歌織「子守歌を?」
P「ええ、子守唄を……です」
P「実は、少し仮眠を取ろうと思ってるんですけど」
P「最近仕事に追われてるせいか、横になるだけじゃ寝付けなくて」
歌織「まぁ大変! 確かに、寝つきが悪いと辛いですよね」
P「歌織さんにも経験が?」
歌織「あります。講師をしていた頃は生徒さんの発表会の前日に」
歌織「私まで、緊張で眠れなくなってしまって」
歌織「当日は逆に、私が寝不足を心配されてしまったり」
P「はは、歌織さんらしいお話ですね……優しいから」
歌織「もしくは、ただ気が小さいだけかもしれません」
歌織「だって……。今でもステージの前の日には緊張を」
歌織「この前だって夜遅くに、プロデューサーさんへ長々とメールしてしまって」
歌織「……ご迷惑じゃありませんでした?」
P「まさか! とんでもない」
P「本番を前にしたアイドルの緊張を和らげるのはプロデューサーとしての仕事です」
P「むしろ、もっと頼ってもらってもいいぐらいで――」ぼそっ
歌織「えっ?」
P「ああ、いえ! 独り言です、独り言。……それでそのぉ」
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