135: ◆Xz5sQ/W/66[sage]
2017/12/16(土) 03:08:56.91 ID:UcB0sd1Io
===19.
楽屋に流れる陽気な音楽。ぽっひぽっひ、ぽっぽぴっひー。
なんとも軽快なリズムのその曲は、中谷育によるリコーダーを使った演奏だ。
曲目は彼女の持ち歌の一つ「アニマル☆ステイション!」。略称、「アニ☆ステ」である。
「兄☆捨て? 兄ちゃん捨てんの?」
「んなわけないっしょー」
「でもたまに、ゴミと一緒に出したくなる時はあるかな」
そして、そんな育の演奏を聞きながら
何やら不穏な乙女トークを展開するのは亜美真美桃子の三人だ。
さらに噂をすればなんとやら。
楽屋の扉を開けて打ち合わせに現れたプロデューサーは
待っていた四人の姿を見つけるなり。
「すまん、待たせた……っと、育はリコーダーの練習か?」
熱心だな、上手だぞと続くハズであった彼の言葉はだがしかし、
「もう! 練習中に声かけちゃダメなんだからね!」と怒った育の台詞で遮られた。
……呆れた顔の桃子が言う。
「ほら、こんな時がそうだよ」
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