川崎「あ……あたしと付き合ってくんない?」 八幡「!?」
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◆hr9g98PXaA
2017/11/01(水) 23:56:32.47 ID:+ShFh3J5O
相手の動作は単純だ。ゲームで言うなればイージーモードだろう。
つまりはそれほどに、容易い戦闘だ。だが、勝つことができないのだ。
デザートイーグルを乱れ撃つ子供に、殺傷能力を欠いたおもちゃの剣で挑んでいるようにさえ思えた。
回避をわずかでも誤れば、身体は欠ける。折悪しく命を落とすこともあり得るだろう。
それでも、こちらは相手に同等の被害を与えることはできないのだ。
一方的な戦いは切り立った崖の淵で踊っているようなもので、俺はそれを必死になって先延ばしにしている。それが現状だ。
「比企谷くん! 対象のメンシュハイト、進み始めた」
メンシュハイトの攻撃をかいくぐっていると、通信機から海老名さんの言葉が聞こえた。
その声に返すことはない。彼女の話したことは、この場にいる俺が誰よりもわかっている。
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