29: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/24(日) 13:48:17.19 ID:B12wsVOd0
塞「エイスリン、何か知ってる?」
エイスリン「タブン、コレ」
言いながら、エイスリンはボードの表を私に向けた。
ボードには絵が描いてある。エイスリンがたまに書く、丸と線だけで構成されたヒトガタ、いわゆる棒人間の簡易的なものだ。
簡単な線で壁と床を描いてあり、その壁に背をもたれる人がひとり、そして、その人に正面から向かい合い、片手を壁についた人がひとり描いてある。
これは……。
塞「もしかして、壁ドンってやつ?」
そういう図に見えた。これはおそらく、壁ドンの図だ。
前にネットで、やたらと少女趣味の絵柄で描かれたイラストを見たことがある。
エイスリン「ソウ、カベドン!」
伝わったことが嬉しいのか、エイスリンは興奮気味に笑う。
エイスリン「ネットデミタ! ソレデ、シロニ……フフフ」
塞「シロに、なに?」
エイスリンは堪えきれないといった様子で、話しながら笑い出す。
エイスリン「シロニ、ヤッテモラッタ、カベドン」
塞「ええ? シロに……? 壁ドンを……?」
そりゃまた、もの好きな。
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