22: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/24(日) 13:38:17.33 ID:B12wsVOd0
塞「だるい古参ときんいろニューフェイス」
ある日の放課後、部室に向かう道すがら、シロに遭遇した。
白望「…………だる」
シロはひとりだった。
廊下の壁に片手をつき、がっくりうなだれてダルそうにしている。
いつも通りのシロ……ではあるけれど、しかしその脱力ぶりが、いつも以上に深刻に見える。
もしかすると体調でも悪いのかもしれない。
心配になり、声をかけた。
塞「どうしたの、こんなとこで。具合わるいの?」
白望「……さえ……ん、いや、平気」
私に気づくと、シロはゆっくりと顔を上げた。
その動作はやはり、いつもよりもさらに緩慢だった。
シロは基本、「私には重力に逆らう意思がありません」とばかりにぐてっと脱力しているけれど、今日はいつにも増して体が重そうだ。
それになんだか、顔が薄っすらと赤らんでいる。
これは、もしかすると。
塞「なんか顔赤いけど。熱でもあるんじゃない?」
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