2: ◆MwaQFwCsKdWu[saga]
2017/09/23(土) 16:55:27.67 ID:BOlAQLTjO
今日は穂乃果が風邪をひいた雪穂の看病、ことりが衣装製作の仕上げ、希が久々に両親と会うなどなど、それぞれの用事が重なってしまい、練習は中止になってしまいました。
私は少しだけ弓道部に顔を出し、歌詞の作成に取り掛かろうと部室に入ると、そこではにこが動画の編集をしていました。
二言三言挨拶を交わし、椅子に座ります。ふと思うと、にことこうして2人きりになるのは今までありませんでした。なにか会話を……そう思っていると「そういえばさ」と、にこが椅子ごと体を反転させて私に話しかけてきました。
「穂乃果から聞いたんだけど、あんたって毎日日舞の稽古やってるんだって?」
「へ?あ、はい。スクールアイドルを始めてからは放課後の分は減らしてもらいましたが、一応早朝と、帰宅してから……」
「マジで……?それに加えて弓道部との掛け持ちに、μ'sの練習も仕切ってて歌詞も書いてるんでしょ?すごいわね」
「いえ、そんなこと……私にとっては、当たり前のことですから」
にこの言葉に私は少しだけ困ってしまいます。今まで何度か言われることはありますが、どうも慣れません。
弓道は高校に入ってからですが、日舞は物心ついた時から習ってますし、小さい頃から学級委員などで仕切ることにも慣れていて、歌詞は中学の頃のポエムの応用いやなんでもありません。
とにかく私にとっては特にすごいことをしている意識は無いので、こういう事を言われてもどう反応いいか未だにわからないのです。
「……」
私の返答ににこは腕を組み、不満げな顔をします。な、なにか気に触る事を言ってしまったのでしょうか?
少しだけ不安に思っていると、にこは徐ろに立ち上がり、私の近くまで来ました。
「……ねぇ海未」
「は、はい?」
「私に甘えなさい!!」
「……はい??」
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