5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/09/21(木) 21:24:40.38 ID:5qJPlXga0
間に薄布を……自分の身体にはだいぶ大きいだぼだぼの、中が透けて見えるような薄い布。それ一枚だけをだらしなく羽織っただけの私。プロデューサーとの間にはそれと、プロデューサーのシャツ一枚だけ。それだけ、たったその二枚だけを挟んで重なる。
そんな、まるで間に何もないような近さで触れ合って。だから当然いろいろな熱や震えも余さず伝わってくる。それにたまらなくなりながら……吐く度に喉が焼けてしまいそうになるほど熱い吐息、すっかりとろとろと頭を惚けさせながらそれをプロデューサーへ吐いて尽くして、そうして言葉を先へ。
「こんなに散らかしてるのは。プロデューサーが来る度にいつもいつも……決まって下着や恋愛物の漫画の下書きばかり、いつでもだらしなく散らかってるのは」
「何か一枚羽織ってるだけ。ほとんど下着も着けないで、いつもいつも毎回必ずそんなだらしない格好で居るのは」
「だらだらだらけて……だらけるふうにして、いろいろ無防備に晒してるのは。だらしなく思われてるのを良いことにだらけるふりをして、そうして甘えてみたり触れてみたりするのは」
「なんでなのか。ねぇ、わかりまスか?」
ずい、と近づいて。
戸惑いながらもまっすぐ視線を送ってきてくれるプロデューサー。その顔へ、自分の顔を近づけ寄せる。
吐きかけるようにしなくても、ただ自然にいるだけで吐息がかかる距離。互いの吐息が混ざる、本当にほんのわずかな最低限の間しか持たない近い距離。
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