ルビィ「鞠莉さんなんて嫌いです」
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6:名無しNIPPER[saga]
2017/09/21(木) 00:04:19.99 ID:x1eCXNrg0


その晩、ルビィは眠れませんでした。

遊園地に行くのは随分と先の話だというのに、とんでもない約束をしてしまったという気持ちでいっぱいでした。


風で家が揺れるたび、ギイギイギイギイ、鉄のレールが軋む音が聞こえてきました。

家の前を車が通って、窓に赤い光が走るたび、ぴかぴか回る電飾が目に浮かびました。

お隣さんのカレーの匂いがするたび、ポップコーンやらチュロスやら、ほとんど食べたこともないようなお菓子の匂いが部屋を満たしました。

そのうえ頭の中では、錆びた針みたいに掠れた曲が楽しげに踊っているのだから、やっぱり眠ることなんてできません。


遊園地が素晴らしい場所だということは知っていました。

幼い頃に連れて行ってもらったことがあるからです。


そのときはお姉ちゃんも一緒でした。果南ちゃんも一緒でした。

ああ、そうでした、あの頃ルビィは果南さんのことを「果南ちゃん」と呼んでいました。

ルビィたちはいつも3人でした。

お姉ちゃんと果南ちゃんは仲が良くて、ルビィはその後ろをとことこついて歩いていました。


随分と昔の話、思い出も虫食いだらけ。

でも、乗り物の身長制限に引っかかった果南ちゃんが、大泣きして大人を困らせていたことだけは覚えています。




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