ルビィ「──気の引ける誕生日。」
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9: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/09/20(水) 23:58:31.81 ID:O2RiTAsto

善子「……ちょっと待って、これ話まとめるとルビィは別に誕生日にお祝いされたくないってだけじゃないの?」

千歌『いや、そういう家の子でも、お祝いしてもらったら普通に嬉しいよ?』

果南『ダイヤも別にお祝いされたくないみたいじゃないしね。前に聞いたら、時間があるならやってくれたら嬉しいとは思う、って言ってたよ』

鞠莉『へぇー……あのダイヤが……。人間変われば変わるものね。』

善子「いや、だからそれなら普通にお祝いすればいいじゃない」

花丸『問題はそこずら!』

善子「……どこ?」


全く話が見えない。


花丸『問題は……ルビィちゃん自身が、誕生日にお祝いされちゃいけないって思ってることなんだよ……』


……なるほど。

やっとピンと来た。


梨子『ダイヤさんが毎年誕生日は忙しく動き回ってるのに、自分だけ祝われるのはよくないって思ってるってこと?』


リリーが代弁してくれた。


曜『でも、内心誕生日にお祝いして貰える人を羨ましいと思ってるんじゃないか……と』

善子「……まあ、確かにルビィは自分からそういうこと言い出せないタイプかもしれないわね。」

花丸『マルの目から見たらだけど……そうなのかなって……。今日のパーティもルビィちゃん少し羨ましそうだった。』

梨子『こんなに直近だったら……尚更かもね。……悪いことしちゃったかな。』

善子「リリーの問題じゃなくて、ルビィの問題だから、リリーが気にすることじゃないわよ」

梨子『よっちゃん……ありがと』

善子「べ、別に……事実を言っただけだし……」


ただ、自分で言ったとおり、これはルビィの問題だ。ルビィの気持ちの問題。

周りがどうこう出来る話なんだろうか?


花丸『……マルはお祝いしてあげたい。マルの我侭なのかもしれないけど……』

千歌『花丸ちゃん……』

花丸『ルビィちゃんは自分のこと過小評価しすぎだよ……。ダイヤさんがお祝い出来ないから、ルビィちゃんはお祝いされちゃいけないなんて、変だと思う。』

鞠莉『まあ、確かにちょっと極端よねぇ……』


状況を整理してみる。

・ダイヤとルビィは祝われることに慣れていない。

・ダイヤとルビィは祝われたいとは思っている。

・現実的な忙しさの問題でダイヤが祝えないため、ルビィは祝われるのが後ろめたい。

・でも、私たちは出来ることならルビィをお祝いしたい。


曜『ねぇ、一つ思ったんだけどさ』


一人、頭の中で状況を整理していたが、曜の声に思考を引き戻された。



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