ルビィ「──気の引ける誕生日。」
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17: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/09/21(木) 00:04:16.02 ID:PRn4YQDVo




お誕生会を終えて、皆で片付けをしてる最中、さっきお姉ちゃんがしてくれた話を思い出し


ルビィ「……お姉ちゃんはルビィが生まれたときから、お姉ちゃんだったんだなぁ……」


そうぼんやりと呟く


花丸「……これからもずっと、ダイヤさんはルビィちゃんのお姉ちゃんずら。」


と、後ろから花丸ちゃんが声を掛けてくる。


ルビィ「……ルビィね、自分はお姉ちゃんの足手まといになってるんじゃないかって、ずっと思ってたんだけど……。お姉ちゃん、ルビィのことあんなに大切に思っててくれてたんだね。」

花丸「そうだね……。やっぱり、姉妹って特別なんだなって思ったよ。マルは姉妹がいないからちょっぴり羨ましかったな」

ルビィ「えへへ……ちょっぴり、恥ずかしいけど……。うん、特別だよ。」

花丸「ふふ、ルビィちゃんなんか嬉しそうだね」

ルビィ「うん! 花丸ちゃんがこの会開いてくれたからだよ。ありがとう、花丸ちゃん!」

花丸「……うぅん、マルがしたことなんてホント些細なことで……ほとんど善子ちゃんにやってもらったようなもので……」

ルビィ「うぅん……マルちゃんが皆に相談してくれたから、お姉ちゃんのことも皆のことも……ルビィ自身のこともいっぱいわかった気がするから、だからありがとう──」


9月21日──私、黒澤ルビィの誕生日──引っ込み思案なルビィの前でいつも胸張っている、かっこいいお姉ちゃん。

そんなお姉ちゃんの手前、自分だけが祝われることに気が引けていたけど……

お姉ちゃんも、皆も……ルビィのことを大事にしてくれる人がたくさんいるから。

そんな皆の気持ちも大切に出来る、立派な人間になれるように、一歩ずつでもいいからルビィなりにルビィらしく、自分のことも好きになっていけたらいいなって、そう思いました。




<終>


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