【ミリマス】歌織「分かってます。音無さんにはナイショですね?」
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25: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/20(水) 18:50:34.30 ID:aEft37UE0

「そう。この額じゃ、当たっても大して増えません」

そうして彼は、私と馬券を交互に見比べると。

「初めて買って、しかも当たった馬券なんですから。
……やっぱり俺なんかに渡すんじゃなくて、歌織さんが記念に取っといても」

確かにそれは、嬉しい心遣いだと言えました。
記念品として取っておく、それもいいかと思います。

「ですが、プロデューサーさんは先ほど無一文になってしまったと」

「あー……そのことなら全然へいちゃらですって。そこらで下ろせばいいんですし」

まぁ、そう言われればそうですよね。
実際、この場所にはATMだってありますし……。

あれ? ちょっと待ってください?

「あの、プロデューサーさん?」

「はい?」

「お金を持ってないんですよね? なのにさっきはぬいぐるみを買おうとしたり、今もコーヒーだって飲んでます!」

「あちゃ、バレました?」

「私に頼るおつもりでしたね!?」

「まっ、まっ、怒らないで。ちゃんとお金を下ろして返しますから」

本当に、この人の普段はいい加減でちゃらんぽらん。

そんな彼のことですから、私は返された馬券をまじまじと見つめつつ
気になっていたことを訊いてみることにしたんです。


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