ほっしゃガール【サガフロ風味】
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/09/19(火) 15:57:07.93 ID:bUrsetWRO
勝敗は決した。
雲身払車剣はその類稀なる回転力で以て、ハンドスピナーなる物体を粉砕せしめたのだ!
B澤はハンドスピナーを失ったショックで倒れたが、しばらくすると意識を取り戻した。

B澤「う……うぅん…?」

A子「気が付いたわ!」

B澤「そうか私は気を失って…。すまねぇ。私とした事がハンドスピナーの魔力に操られていたようだ」

A子「いいのよ。みんな無事だったんだから気に病むことはありませんわ」

B澤「そうはいかない。畜生!ハンドスピナーは私のカブトガニ博物館に行きたい欲に付け入った。欲望のままハンドスピナーに身体を預けた私の落ち度だ」

A子「だったら…、今度一緒に行きましょうよカブトガニ博物館に」

B澤「……いいのか?私なんかと一緒で?いいのか?カブトガニ博物館なんかで?」

A子「もちろんです。B澤さんと一緒なら、きっと何処だって楽しいわ。たとえそれがカブトガニ博物館だとしても多分?おそらく?きっと?もしかしたら?楽しい?に決まって?いるわ!
だって私たち……友達じゃない!」

B澤「ともだち……」

A子「あれだけ己を晒しあってぶつかったんだもの。そうです友達なのです。それとも、そう思っているのは私だけなのでしょうか…?」

B澤「そんな事はない。ああ。確かに私達はもう友達だ!」

A子「……嬉しい!」

かくして、ここに一つの友情が芽生えた。
ハンドスピナーが、雲身払車剣が、カブトガニ博物館が結んだ何よりも熱い友情だ。

その後、修学旅行のバスはタンザーに飲み込まれてしまうのだが、それは、また、別のお話。



完!


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